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小学生の入力速度、国の目標は「1分40文字」。わが子は届いている?

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わが子のタイピング、速いのか遅いのか。隣で見ていても、比べる相手がいないと判断がつきませんよね。

実は、国の公的調査に「ものさし」があります。そして国が掲げる目標値も。この記事では、公式データで小学生のタイピングの現在地を確認し、家庭でできる測り方と伸ばし方を紹介します。

公式データ: 小5の平均は1分間15.8文字

文部科学省が全国の児童生徒を対象に実施した情報活用能力調査(令和3年度実施)(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、キーボードによる1分間あたりの日本語入力文字数は次のとおりです。

学年 1分あたりの入力文字数
小学5年生 15.8文字
中学2年生 23.0文字
高校2年生 28.4文字

15.8文字というのは、「あしたは えんそくです」程度を打つのに1分かかるペース。作文や調べ学習のまとめを端末で書くには、正直かなり苦しい速度です。

さらに注目すべきは分布です。1分間に15文字未満の児童生徒の割合は、小学校で51.2%、中学校で23.3%、高校で9.3%。小学生の半数以上が「ほとんど打てない」ゾーンにいる、というのが全国の実態です。

国の目標は「令和8年度に40文字」

この現状に対して、文部科学省は小学生の入力速度を令和4年度の15.8文字/分から令和8年度(2026年度)に40文字/分へ引き上げることを評価指標として掲げています(岡山県教育委員会資料(外部サイト・新しいタブで開きます))。

現状の約2.5倍という、かなり野心的な目標です。裏を返せば、国は「1分15文字では端末を学習の道具として使いこなせない」と判断しているということ。40文字/分は、思考を止めずに文章を入力できるようになる最低ラインの目安と考えられます。

なお、民間の調査では小6の中央値が1分83文字という結果もあります(全国統一タイピングスキル調査(外部サイト・新しいタブで開きます))。これは調査の条件や母集団が公的調査と異なるため単純比較はできませんが、「練習している子はしっかり速くなる」ことを示すデータとして参考になります。つまり、平均が低いのは能力の限界ではなく、練習機会の差なのです。

家庭でできる「わが子の現在地」の測り方

特別なツールがなくても、目安は測れます。

  1. 短い文章(50字程度)を用意する(例:「きのうは ともだちと こうえんで さっかあを しました。とても たのしかったです。」)
  2. タイマーで1分計り、打てたところまでの文字数を数える
  3. 月1回、同じ条件で記録する

15文字前後なら全国平均圏。40文字を超えていれば国の目標ラインです。大事なのは他人と比べることではなく、先月の自分と比べて伸びているか。記録が伸びると、子ども自身が一番喜びます。

速くするコツは「速く打とうとしない」こと

逆説的ですが、入力速度を上げる一番の近道は、速さを追わないことです。

  • ホームポジションを守る: 人差し指をFとJに。最初は遅くなりますが、ここを飛ばすと後で頭打ちになります
  • 正確さを優先する: ミスして打ち直す時間が、実は一番のロス。「ゆっくり正確に」が結局速い
  • 毎日短く: 週1回60分より、毎日10分。指の記憶は頻度で育ちます
  • 打つ意味のあるものを打つ: 無意味な文字列の練習は飽きます。言葉や単語など、意味のあるものを打つ方が続きます

どうせ練習するなら、英語も一緒に

タイピング練習の中身を工夫すると、一石二鳥が狙えます。ローマ字入力で使うのはアルファベット26文字。英単語のタイピング練習をすれば、キー配列の習熟と英語の語彙学習が同時に進みます

2026年度からは全国学力・学習状況調査の中学英語がCBT化され、「書くこと」はキーボード入力になりました。小学生のうちに「英語を打つ」ことに慣れておけば、この流れへの備えにもなります。

まとめ

  • 公式調査では小5の入力速度は1分15.8文字。半数以上が15文字未満
  • 国の目標は令和8年度に40文字/分。現状との差は「練習機会の差」
  • 家庭でも月1回・1分間の計測で現在地が分かる
  • 上達のコツは正確さ優先・毎日短く・意味のあるものを打つこと

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