go-went-gone、take-took-taken、buy-bought-bought——。中学英語で誰もが通る関門、不規則動詞の活用です。「規則がないから丸暗記するしかない」と言われがちですが、丸暗記のやり方にも上手い・下手があります。
この記事では、不規則動詞が覚えにくい理由をほどいたうえで、「声に出すリズム(歌)」と「打って覚える(指)」を組み合わせる方法を紹介します。
なぜ不規則動詞はこんなに覚えにくいのか
理由は主に3つあります。
- 規則動詞の知識が邪魔をする: play→playedを覚えた頭は、go→goedと作りたくなります。自然な推測がことごとく裏切られるのが不規則動詞です
- 3点セットで1つの知識: 原形・過去形・過去分詞の3つが揃って初めて使えます。1語覚える手間が実質3倍です
- 綴りと音の両方が変わる: buy→boughtのように、見た目も読み方も別物に変わる。「知っている単語の変化形」ではなく「新しい単語」を覚える負荷に近いのです
つまり不規則動詞は、単語暗記の中でも特に負荷の高いカテゴリー。だからこそ、複数の記憶ルートを使う価値があります。
ルート1: 「歌」——リズムで口に入れる
不規則動詞の王道は、3つ1組をリズムに乗せて声に出すことです。「go-went-gone、come-came-come……」と、お経のように唱える例のあれです。古典的ですが、理にかなっています。
- 3点セットを「1つのかたまり」として音で記憶できる。「goの過去分詞は?」と考えるのではなく、「go-went-gone」が1本の紐として出てくる
- リズムと音は思い出す手がかりになります。九九を「しちは」まで言えば「ごじゅうろく」が出てくるのと同じ仕組みです
通学中や湯船で口ずさめる手軽さも利点です。ただし、歌だけには弱点があります。音では言えるのに、書けないのです。boughtとbrought、caughtとtaughtのような綴りの細部は、口の記憶だけではカバーできません。
ルート2: 「指」——綴りの細部はタイピングで埋める
そこで2本目のルート、タイピングです。歌で「音の紐」ができた状態で、今度は3点セットを実際に打ちます。
- bought を打つには b-o-u-g-h-t と1文字ずつ通過する必要があります。読み飛ばしができない分、oughtの並びが指の動きとして体に入ります
- 似た綴りの区別に強いのも打つ練習の特長です。boughtとbroughtの違いは「rがあるか」。打ち間違えればその場で判定されるので、「なんとなく合ってるつもり」で通過できません
- 書き取りでも同じ効果はありますが、タイピングは1語あたりの時間が短く、3点セット×何十個という不規則動詞の物量を回すのに向いています
順序としては、歌が先・指が後がおすすめです。読み方を知らない単語を打っても文字列の作業になってしまうため、音を入れてから綴りを固めるのが効率的です。
覚える順番にも工夫の余地がある
不規則動詞を教科書の登場順にただ覚えるより、変化のパターンでグループ化すると負荷が下がります。
- A-A-A型(無変化): cut-cut-cut、put-put-put
- A-B-A型: come-came-come、run-ran-run
- A-B-B型: buy-bought-bought、teach-taught-taught
- A-B-C型(全部違う): go-went-gone、see-saw-seen
「規則がない」と言われる不規則動詞にも、実はゆるいパターンがあります。同じ型をまとめて練習すると、「boughtと同じ仲間でtaught」のように、既に覚えたものが次の足場になります。
まとめ
- 不規則動詞は「推測が裏切られる」「3点セット」「綴りも音も変わる」の三重苦。暗記の中でも高負荷
- まず歌(リズム音読)で3点セットを音の紐にする
- 次に指(タイピング)で綴りの細部を固める。物量を回すのに打つ練習は向いている
- 変化パターン(A-B-B型など)でグループ化すると、覚えたものが次の足場になる
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