「学校のタブレットが新しくなった」「端末を買い替えるという案内が来た」——2025〜2026年にかけて、そんな変化を感じたご家庭は多いはずです。
その背景にあるのが「NEXT GIGA」。GIGAスクール構想の第2期にあたる、全国規模の端末更新です。この記事では、NEXT GIGAとは何か、そして保護者として知っておきたい「学びへの影響」を整理します。
NEXT GIGAとは: 1人1台の「2周目」
GIGAスクール構想(外部サイト・新しいタブで開きます)は、全国の小中学生に1人1台の学習用端末を配備する文部科学省の施策です。第1期の整備は2021年度までにほぼ完了し、日本中の教室に端末が行き渡りました。
しかし端末には寿命があります。バッテリーの劣化、性能不足、OSのサポート期限。第1期に導入された端末が一斉に更新時期を迎えたのが2024〜2026年度で、この更新フェーズが「NEXT GIGA」あるいは「GIGAスクール構想 第2期」と呼ばれています。
調査会社MM総研によると、第2期の端末調達は2025年度に72%が集中し、2026年度に22%(外部サイト・新しいタブで開きます)。つまり2026年度までに、ほとんどの学校で「2代目」の端末への切り替えが完了する見通しです。
重要なのは「続けることが決まった」という事実
保護者にとってNEXT GIGAの最大のニュースは、端末が新しくなること自体ではありません。国が多額の予算を投じて「1人1台」を継続すると決めたことです。
公立学校の端末更新には1台あたり5.5万円の補助基準額が設定され、都道府県に基金を造成して計画的に更新を進める仕組みが作られました。もし「1人1台端末は一時的な実験」なら、更新予算はつきません。2周目に入ったということは、端末を使った学びがこれからの標準として固定されたということです。
お子さんが小学生なら、卒業までずっと。これから入学するお子さんなら、9年間ずっと。端末とともに学ぶことが前提の学校生活が続きます。
第2期の課題は「配る」から「使いこなす」へ
第1期の目標は配備でした。第2期の焦点は活用です。
文部科学省の中央教育審議会のワーキンググループ取りまとめ(2024年7月)(外部サイト・新しいタブで開きます)でも、端末の活用状況に地域差が大きいこと、教員研修やネットワークなどの課題が指摘されています。同じ端末を持っていても、毎時間使いこなす学校と、棚にしまわれがちな学校がある——これが正直な現在地です。
そして活用が進むほど表面化するのが、入力スキルの差です。文部科学省の情報活用能力調査(令和3年度実施)では、小学5年生のキーボード入力速度は1分間あたり15.8文字。国はこれを令和8年度に40文字へ引き上げる目標を掲げています。端末が2代目に進化しても、それを操る指のスキルは自動的には育ちません。
テストも端末で受ける時代が重なる
NEXT GIGAと同時進行で、テストのデジタル化も進んでいます。全国学力・学習状況調査は2025年度に中学理科、2026年度に中学英語がCBT化(外部サイト・新しいタブで開きます)され、2027年度以降は小中全教科をCBT方式にする方針です。受験に使うのは、NEXT GIGAで更新されたその端末。新しい端末は、学習の道具であると同時に「解答用紙」にもなるのです。
家庭でできること
- 端末の持ち帰りルールを確認する: 自治体・学校によって持ち帰りの扱いは異なります。家庭学習に使えるなら、活用しない手はありません
- 「見る」だけでなく「打つ」使い方を促す: 動画視聴や調べ物だけでなく、文字を入力する活動(日記、調べたことのまとめ、タイピング練習)を家庭でも取り入れると、学校での活用にもついていきやすくなります
- キーボードスキルを家庭で補う: 授業時間だけでは練習量が足りないのが実情です。1日10分の習慣が、端末を「使いこなせる道具」に変えます
まとめ
- NEXT GIGAは1人1台端末の更新期。2026年度までにほぼ切り替え完了の見通し
- 国が予算をつけて継続を決めた=端末で学ぶ時代は固定された
- 第2期の焦点は「活用」。入力スキルの差が学びの差になりやすい
- テストのCBT化も重なり、キーボードは「解答用紙」になった
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